2009/03/03.Tue
Richard Souther 「Illumination」

コンピアルバム「イマージュ2」で知ったのがきっかけで、数年前に購入したこのアルバム。何か不思議な音楽・・・神秘的っていうか、だけど現代っぽい?どういうコンセプトかも知らず、ただ何となく聴いていました。
最近ようやく聴きこみ出して(そうです、数年間ほっぽらかしでした^^;;)、このアルバムの良さ、そしてなぜ自分がこの手の音楽が好きなのかがわかったんです。簡単に言えば、12世紀の修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽を、作曲家リチャード・サウザーが現代的なアレンジで施したというもの。中世と現代の音楽の融合と言いましょうか?聖歌や西洋の宗教音楽が好きな私にとっては正にツボであり、いかにもイマージュに収録されそうな癒し系&リラクゼーション風な現代的アレンジは更に更にツボ。民族的でケルト音楽の風合い、そして女性ボーカルの歌声がこれまた良いのです。
今までヒルデガルト・フォン・ビンゲンのことは全く知りませんでしたが、ただのクラシックアルバムだったら出なかったであろう、神秘的かつ幻想的な雰囲気がとても良いです。よくクラシックの名曲を今風に歌ったりして原曲の上品さを失うことがあるけれど(例えば「G線上のアリア」をヒップホップ風に歌うだとか^^;;)、このアルバムはそんなことは無く、美しく儚い感じさえするのです。リチャード氏がヒルデガルトの音楽にインスパイアされ続けてきた、というのもわかる気がします。
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